本当にいる?これ?マジで、と思ったけど、めっちゃ書けって言われたのと多分他に書く人もいないと思うので書きます。
そういうわけで今回は昨日から急に流行し出したらしい質感旅行(質感旅行って何)についてです。
誕生前夜
何はともかくガルラジです。この概念は発生の元となったガルラジという作品の特徴と強く結びついています。
手前味噌ですが軽い紹介記事もあります。
時間がない人のためにこのエントリを読むにあたって重要なポイントを列挙すると
・2次元キャラが喋っているラジオ
・声優がキャラクターを演じたまま生っぽくアドリブっぽく喋るため、独特の空気感がある
・キャラクターは小学生~20代までの一般女子という設定
・舞台は5つの地方都市にある速高道路のサービスエリア
だいたいこのあたりになると思います。
さて、ガルラジを語る時に欠かせないキーワードが質感です。
いや、質感ってなんだよ、と思われるのは当然だと思います。おそらく普段あまり使われない言葉に含まれるしょう。
しかし、ガルラジというきわめて掴みどころのない作品の魅力のポイントをうまく射抜いていたのがこの「質感」という言葉だったのです。
私のTwitterから1月初頭の該当しそうな部分を抜いてきます。
ガルラジ及びチーム徳光の魅力は架空のキャラのラジオっていう表現形式と地方の女子中学生って舞台設定と演者の卓抜さの化学反応から生まれてくる質感なんだけど、この「質感」って部分が今までありそうでなかった新鮮な面白さでこれは1回聴いてくれと言うしかない
— ユナスタ (@yunaster) January 7, 2019
そのような経緯があるので説明はかなり難しいところですが、ポイントを挙げれば
・おそらくVtuber界隈から輸入された
・キャラクターが実在していてそのまま喋って放送しているようなラジオの感触
・アプリ内で読める「つぶやき」というキャラクターがTwitter形式で投稿する「つぶやき」が小説のような形式とは違ってなんか質感がある
・キャラクターのディテールに関わる設定や行動が明示されると「質感がある」「質感が補強された」と感じる
・白糸結が初詣行ってハンカチと間違えてパンツ持ってくるあざといムーブを見せると配信主の質感があると表現される
・白糸結がつぶやきで「ひゃあ♡」とか言っていると配信主の質感があると表現される
・というか白糸結の言動はだいたい数十人くらいの囲い相手にキャスやってる配信主の質感がある
こんなところになるでしょうか。
………えっ!?白糸結をご存じない!?あのガルラジランクNo.1のチーム富士川の台本担当にして天才・春野杏演じる年魚市すずの右腕こと白糸結をご存じない!?
白糸結。新田ひよりさんの小動物系の声がきわめてあざとくてかわいい。
チーム富士川は徳光と並んで多いチームです。純粋に喋りの応酬が面白い。シンプルに「ラジオらしい」面白さが発揮されているチームです。普段声優ラジオを聴いている人でガルラジに興味がある方には特にオススメです。
富士川の面白さはなんといっても大黒柱・魚年市すず(CV:春野杏)さんに拠っているでしょう。
キャラクターとして年魚市すずを演じなら、プロの声優としての業を感じさせる発声・滑舌、そしてきわめてアドリブ性の高さは随一のものです。
春野さんはあまりにも自然にキャラクターを保ったままラジオパーソナリティを務めるため、もはや「あまりにも凄くて逆に凄さがわからない」という領域に達しているほどです。ガルラジの真骨頂と言えるでしょう。
そして、脇を固めるお二人も手練れ感が半端ないです。
アユチのフリに「ひゃあ♡」とか「ぷしゅー…」とか言いながらいじられ役を務める白糸(CV:新田ひより)の掛け合いは絶品ですし、区切り区切りで切り込んでくる年長者・金明さん(CV:山北早紀)がアクセントになって番組が締まっている。
また、このチームは声優が喋るアフタートークも面白いです。
純粋な声ラジとしてもかなり面白い部類に入るのではないか。失礼ながら山北早紀さんがこんなに面白い人だったなんて初めて知った…。
そして、最近では主人公チーム・二兎春花との関係も徐々に触れられてきました。
このようなラジオの裏で進行するストーリーもガルラジの大きな魅力です。
「質感旅行」誕生に至る経緯
さて、そんな感じで2019年が明けてからガルラジはTwitter上できわめて局所的に爆発的な人気を獲得していきました。
実在の地名を設定しているコンテンツの性質と、駆け出しコンテンツに入れ込むようなオタクの性格上、当然のように「現地まで行く」という選択肢が浮上してきます。
何が当然のようになのか、と思われるかもしれないが、それはガルラジを聴けばおわかり頂けるでしょう。ちなみにアプリはバックグラウンド再生ができて作業のおともに便利なので、気になったらぜひインストールを推薦します。
普通に社員っぽい素人が高波情報読んでるのいいな pic.twitter.com/65rQRVpDRC
— hirobee (@ikubee) January 14, 2019
ちなみに小説版によると富士川の収録はこの2階のカフェからガラスを隔てた場所なんですがガラスを隔てた場所は3方向とも全部外なんでこのオープンテラスの端に収録ルームが作られたと思われます pic.twitter.com/9YOymvdxgZ
— hirobee (@ikubee) January 14, 2019
日本海が見渡せる徳光PA pic.twitter.com/LfcpFMlh10
— ふら_お (@fura_o) January 19, 2019
オンオオ… pic.twitter.com/0d9CYwBLrQ
— ふら_お (@fura_o) January 19, 2019
これは徳光PAへ向かう道の写真なんですけど、手取川海瑠は徳光のスタジオまでこの風景を眺めながら自転車を漕いで、東京への想いを募らせたりしているんだよな pic.twitter.com/jGXL7ESVeQ
— ふら_お (@fura_o) January 20, 2019
私のフォロー内では年が明けてからなんと3人もわざわざ東京から石川県まで行きました。なぜ手取川海瑠がここまで人を狂わせるエモーショナルな存在なのでしょうか。
たったひとりの反乱。これ以上に説明がいるだろうか。
チーム徳光・手取川海瑠。ガルラジというコンテンツを語る上に置いて欠かすことのできない存在です。全6回が予定されているガルラジも折り返しに差し掛かりましたが、間違いなく最初の1ヶ月間を牽引してきたと言えるでしょう。
いや、冷静に考えてこの並びで緑が気にならんオタクおらんやろ。そういうわけで聴きましょう、チーム徳光第1回。
ちなみにチーム徳光については「電波キャラがキッツい」という意見もあるそうですが、そういう人のために手前味噌ですが第2回までのネタバレ記事も書いてあります。
でもやっぱりこの何か直感するものがある人は我慢して第2回まで聴いてほしい。何物にも代えがたい鑑賞体験となることをお約束します。このチーム徳光第1・2回はガルラジの宝です。
しかし疑問は残る。なぜ手取川海瑠なのか?なぜ石川県なのか?なぜ徳光SAなのか?なぜ日本海側なのか?
それはやはりこう答えざるを得ない。「ガルラジ聴けばわかる」と。
金沢質感旅行、完。 pic.twitter.com/86F01WIcb3
— 紙草 (@kkamikusa) January 19, 2019
はい、初出が出ました。「質感旅行」の初出が。まあそんな感じです。
終わりに
いかがでしたでしょうか?ガルラジというコンテンツの魅力の一端をおわかり頂けたかと思います。
一部(本当にごく一部)では熱狂的に火が付いていますが、何分まだまだ駆け出しの作品です。そもそもこれマネタイズとかどうなってるんだ?とか色々気になる部分は多いです。
しかし、裏を返せば今はまだまだ最初からキャッチアップできる段階です。あなたもガルラジを応援しませんか?