今期はラピスリライツがおもしろいと思います

アニメが始まったラピスリライツの記事です。

このコンテンツについては以前1stライブの配信があったとき一度書きました。ちょうど1年前。

この後の展開としてCDも出ました。

レーベルは僕がとても好きなTokyo 7th シスターズと同じビクター(贔屓レーベルです)。フライングドッグじゃないのがポイント。 

基本的にアイドルコンテンツのキラキラのサウンドが好きなので、この後もちょろちょろと情報追っかけてました。

仕掛けているのはカドカワとKlab。Klabはスクフェスで有名な開発会社ですね。近年の傾向として、老舗のコンテンツを使ったソシャゲの開発や運営を請け負っている企業が自社で権利を持てる新規IPを立ち上げるという動きがあるので、ラピスリライツもその1つに数え入れていいと思われます。要するにラブライブに頼らずやっていくためのコンテンツ、みたいなポジションなんじゃないかな。

さて、ラピライはARライブの配信を見てからかなり好印象を持っていました。この手の後発アイドルコンテンツって本当に競争が激しくて、そうそう簡単にはヒットしないし、副題の「~この世界のアイドルは魔法が使える~」のイロモノ臭が半端なくていやダメだろこれ…と思ったけど、蓋を開けてみると予想を180度裏切ってかなり垢抜けて洗練されていました。

私見ですが、かなり先行コンテンツを研究していて、かつ差別化が考えられていると思います。その上で出オチや飛び道具にならないようなコンテンツの洗練度も突き詰めてる。

たとえばこの曲、LiGHTsの『Your Lights』。

これ、主人公ユニットの1曲目という、言ってみればコンテンツの最初の1曲と言ってもいい重要度の高い曲なんですが、一聴してわかる通りEDMフレーバーを入れています。この打ち込みサウンドのキラキラ感を、デジタルな近未来の世界観ではなく、ファンタジックな魔法のきらびやかさとして解釈するところに、ポストナナシス世代のアイドルコンテンツみたいなものを期待していました。

他のユニットもキュート、クール、電波曲、和風、ゴシックとコンセプトが明確だし、プレイングキャラクターの総人数も20人と絶妙。絵柄も癖がなく、高めの等身ですっきりしてる。20人いるのにおどろくほど貧乳が少なく、ソーシャルゲーム業界が十数年かけて到達した迷ったら胸でかくしときゃ間違いはないという結論を感じる。 

 

★★★

さて、ぐだぐだと並べ立ててきましたが、経験上この手のコンテンツがハネるかどうかって最終的には二次元側の出来にかかってると思います。スマホゲーの新作はもはやちょっとやそっとじゃ触ってもらえてなくなっているので、力の入ってるコンテンツはアニメと同時に仕掛けるメディアミックスになっていっていますが、ラピライは……

 

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うわぁ~

すっげぇわちゃわちゃ

 

いやあ、かなり力入れている大作の雰囲気だったので、もっとシリアスでライブシーン連発みたいな作りを想像してたんですが、予想を裏切ってばりばりデフォルメ調に振って日常芝居やディテールで見せていくアニメでした。監督はゆるゆり3期などの畑博之さん。キャプで見るよりぐりぐり動く作画の芝居が楽しいアニメです。

また、もう1つ個人的に注目したいのは、おそらく意図的にアイドル作品の文脈を外しているところです。アイドルものは何よりまず、アイマスラブライブから如何に離れるかが最大の命題です。ラピライのファンタジーのコンセプトも、先行作品の骨組みに被せるだけのガワにならないかな?というのが気になっていたんですが、むしろこれは逆になっていました。魔法学校、キャラクターの社会的な階級、点数式のクラス分け、謎のオリジナル競技など、枠組みはハリポタ的な魔法学園モノです。ファンタジー作品がバックボーンになっていて、それにアイドル要素をくっつけているという作り。

そういうわけで、かなりいろんなことができる作品になっているんじゃないでしょうか。今のところ最もフックがありそうな要素は女の子同士の百合っぽい関係性かな?

一方でライブシーンのクオリティは非常に高く、ゆるいだけでなく締めるところは締めるのも見せています。

さて、最後に気になっているのが、劇中でオルケストラと呼ばれているライブシーンです。これも魔法の世界観に合わせた設定が用意されていますが、演出的にもストーリー的にも、クライマックスにはオルケストラが持ってこられることは確実でしょう。最新話では1話使ってドッジボールで勝負してましたが。

僕が気になっているのは、オルケストラが今後どのようにストーリーに組み込まれるかです。前述の通り、ラピライは設定をアイドルよりファンタジーに振っているため、ストーリーの進行でなんらかの必然性を持たせる必要があるはずです。それがどのようなものなのか(ティアラの過去で伏線らしきものはありますが)、あるいはそのとき「アイドル」というモティーフを、単に歌って踊るライブ以上の意味において、どのようにこの世界観に組み込むのか、そのあたりに関心持って今後も楽しみにしています。