[音楽]Re:ステージ!『Chain of Dream』

リステ久しぶりの新譜です。高尾山事件から始まってるブログとしてこれは書いとかないとな。

ログ遡るとわかるけどこのブログはこれを書くために開設したものです。こんな長く使うと知ってたらふざけたURLにしていなかった。というかアニメの感想途中で飽きて放置してるし3rdも行ってないしでリステのカテゴリーで書くの自体久しぶりだわ。ごめん。

さて、もう書くまでもなくライブ産業にとっては地獄みたいな年でした。リステも今年の初めに予定されていた5ユニットの単独が吹っ飛びました。

アニメは素晴らしい仕上がりだったし、新規のファンついた雰囲気も大きかったのでまあ嫌なタイミングでブレーキかけられたでしょう。でも正直Twitterでリステップ運営とPのみなさんと怪文書が元気だったのであんまり存在感のなさは感じなかったな……。

そういうわけで久しぶりのリリースですが、何よりやっぱりリステの曲はいいなぁってのがシンプルに最初に来る。

キャラソンのようにキャラクターが主で楽曲が従でもなく、楽曲コンセプトが先行でキャラクターが後に来るのでもない。楽曲とキャラクターが不可分。各ユニットそれぞれに作曲家がほぼ固定されていて「○人目のメンバー」的なポジションにいる。そのあたりがリステの音楽面の良さじゃないかな、と思います。アニメを担当した片貝監督はこのコンテンツの音楽面の性格を本当によく理解してくれていたと思います。

あとなんか椿本さんと伊藤翼さんのインタビュー出てるので読みましょう。長く追っかけてる人ならだいたい察してると思うけど本当にサウンド面にこだわってるのが伝わってくる。

それと前から作ってる全曲リストの曲順変えてます。

前置きはそんな感じで本題のニューアルバム全体というと、一言で言えば静かに熱い。

KiRaReの表題曲「We Remember」が最も象徴的だけど、リステにしては元気で音数の多さで攻める路線からちょっと外れてる。ただ単純におとなしかったりバラード的な傾向とも違う。ジャンル的にはエモーショナルなロックが近いか。

というか完全に泣かせに来てますね、全部。

M-1 ステラマリス「Bridge to Dream」

ピアノをフィーチャーしたエモーショナルなロック。いつもの重低音は影を潜めた間隙を感じるサウンド

アルバムコンセプトの通り「繋がり」がテーマで仲間との絆が歌われているわけだけど、ステラマリスにこれやらせるのはズルでしょう、歌詞なんかほとんどKiRaReじゃない。岬珊瑚よ……。

M-2 オルタンシア「Re:Rays」

オルタンシアの新曲にはコンテンツを象徴する「Re:」が冠されました。

ぶっちゃけ陽花のキャスティング交代が最も大きく反映されているでしょう。このジャンルどうしたってこういう綺麗事じゃないことって起こるけど、それでも再び始めてここからまた未来に繋げるという所信表明的な曲。

キャッチーなメロディにピコピコの電子音や軽快なギターなどヒゲドラらしい要素が詰まってるけどやはり静謐で熱く、美しい。代名詞のオーライも入ってるけど、この水の中の炎みたいな不思議な温度感は今の声も出しにくい世相の反映かもしれない。

M-3 トロワアンジュ「Tomorrow Melodies」

お嬢様はこういうご時世でも浮世の庶民とは時間の流れ方が違うんだろうな、みたいなことを考えさせられる荘厳で優美な曲。包容や導きがテーマで一組だけ視点が違う。

今回も素晴らしい歌声です。代名詞のコーラスワークはいわずもがな。本当にアニソン界の至宝レベルのユニットだと思う。

それと上のインタビューで掘られてるけど本当に音が良い。ちょっと過剰さを感じるレベル。別にハイレゾでもない大した音源じゃないのにストリングスの繊細なニュアンスやチャイムの響きが空間的な奥行きすら感じさせる。

M-4 テトラルキア「Pins&Needles」

いやー元気だね君たち

上のインタビューによるとテトラルキアだけ「繋がってない」がテーマだそうです。なんでもありか。結構シリアスなアルバムだと思うので浮世離れしてるトロワと明後日の方向に突っ走ってるテトラ入ってると安心感がありますね。 曲のテーマ「縛られた日常から出ていく」とされているけどあなたたちの曲前からだいたいそんな感じだったでしょう。

曲は普段とほぼ何も変わってない。別に悪い意味じゃないというかテトラは本当に唯一無二だと思ってるので何も気にならない。コンテンツ内でロック担当ユニット置くって方法自体は珍しくもなんともないけど、にも関わらずいまだにこの抜けのいいロックサウンド作り上げられてるのは知ってる限りテトラルキアしかいない。

私の考えではこれは本拠地を名古屋という地に置いていることが大きいと見ている。今年は中日ドラゴンズも復活したし。

やはりあなどれないよ、名古屋は。

M-5 KiRaRe「We Remember」

KiRaReの新曲は言うまでもない伊藤翼さんに作詞でのみ田淵智也さんが起用されている珍しい布陣。

サビ頭「会いたいよ つながれ つながれ」みたいなわりにゆったりした言葉の乗せ方や「靴底すり減らす準備して」みたいな耳に残るフレーズはたしかに今まであんまりなかった気がする。

これも静かにエモーショナル。音数の多さやアレンジの厚みをKiRaReの特徴とするなら今までにない路線とは言えると思う。詳しくないからわからないけど浮遊感を感じる珍しい感じの打ち込みの音、壮大というよりは叙情的なストリングス。

そうは言ってもやっぱりリステの曲だしKiRaReの曲だなーというたしかなサインや刻印が入ってるのを感じる。

アニメ化ってこういうコンテンツにとっては1つのゴールみたいになっちゃうことも多いと思うんだけど、これからもまだまだやっていくというメッセージを理屈より感覚でストンと腑に落とさせるシンプルにストレートで強い曲。

曲の展開ではサビ、また後半にかけての曲の上げ方がものすごくドラマチックで感情を揺さぶられる。そして最後まで残り続けるクラップの音に今の世界の何かを感じる。

Chain of Dream (リステップ Edition)

Chain of Dream (リステップ Edition)

  • 発売日: 2020/12/16
  • メディア: MP3 ダウンロード